100均で売られているスマホレンズこと、スマートフォン専用のクリップ式取り付けレンズがショップ各社から沢山販売されていますよね!でも、結構種類があるし、用途によってレンズが異なるからどれを使えばいいか分からない方も多いのではないでしょうか?
私自身、なんとなく用途は分かっていても、実際にどのように映るのかはレンズを装着して試してみないとわかりませんでした。ということで、実際にレンズをスマホに装着してどんな写りをするのか徹底比較していきます!
目次
100円ショップで購入できるスマホレンズはこれ!
100円ショップの主要3店舗「ダイソー」「キャンドゥ」「セリア」ではそれぞれ販売しています。今回(2020年1月)に購入できたのは下記の4製品でした。
- ダイソー「スマホレンズ(魚眼タイプ)」
- キャンドゥ「2倍望遠レンズ」
- セリア「自分撮りレンズ スーパーワイド」
- セリア「マクロレンズ」
過去にはもっと沢山のスマホレンズが販売されていましたが、現時点で全てのお店で全種類のスマホレンズの取扱があるわけでは無いようです。なので、今回は購入することができた4つの製品のレビューをしていきます。
それぞれのレンズの特徴は?
この4つのスマホレンズの違いはどんなものなのでしょうか。ネーミングがそれぞれ違うので、使うシーンが違うようです。簡単にご説明します。
- ダイソー「スマホレンズ(魚眼タイプ)」
- 魚眼レンズのとおり、丸みのあるレンズが特徴です。撮影できる範囲がより広くワイドになり、画像自体が丸く歪んだ楽しい写真になります。自撮りの集合写真で撮ると面白く撮れます。
- キャンドゥ「2倍望遠レンズ」
- いわゆるズームレンズです。通常の撮影より2倍大きく写真に写すことができます。
- セリア「自分撮りレンズ スーパーワイド」
- 上の魚眼レンズに似ていますが、より広角(ワイド)に背景を写すことができます。魚眼レンズほどの歪みはありませんが、多少歪みます。
- セリア「マクロレンズ」
- 小さな被写体を写すことに特化したレンズです。通常の撮影だと小さいものにはピントが合わず撮影が困難ですが、マクロレンズを使うとピントを合わせつつ大きく写すことができます。
スマホレンズを実際に使ってみた!
ということで、実際にスマホレンズを手持ちのスマートフォンに装着して撮影、レビューしていきます。今回は、iPhone7Plusを実験機材として写真を写してみます。
まず、通常のスマホカメラで撮影
まず、iPhone7Plusの通常のカメラで撮影した画像がこちらです。今回はレンズが床に置かれている様子を撮影していきます。
こちらがiPhoneのカメラで撮影した写真です。一眼用交換レンズがちょっとはみ出てしまっていますね。この写真を100均スマホカメラで撮るとどう変わるのかをまずは見ていきましょう!
ダイソー「スマホレンズ(魚眼タイプ)」
黒いボディに青いアクセントがきれいなスマホレンズですね。今回購入したスマホレンズの中では一番かっこいいレンズだと思います。このレンズは魚眼なのでどんな感じで仕上がるでしょうか。
かなりケラレ(レンズの映り込み)が発生していますね。おそらくiPhone7との相性が悪いのだと思いますが、この状態では写真として使えないので、撮影後にケラレ部分をトリミングして加工する必要がありそうです。
ただ、魚眼レンズらしく中心が大きくなり、周囲が伸びる特徴的な写真にしっかり仕上がっていますね!撮影範囲も通常のカメラよりも明らかに広がっているので、よりワイドにおもしろい写真が撮りたいならこのレンズが良さそうです。
キャンドゥ「2倍望遠レンズ」
こちらは今回のレンズの中でもっとも小型のレンズです。先程のダイソーのレンズと似てるな〜、と思ったらクリップ部分が全く同じでした。ということは、ダイソーとキャンドゥのスマホレンズはおそらく同一の会社のものと思われます。
こちらもケラレが発生しちゃいましたね。先程のレンズよりはマシですが、どうも外付け感が抜けません。
写真については2倍ズームとのことなので、被写体がより大きく(撮影範囲が狭く)なっています。今回はモノを撮影していますが、風景を大きく撮影したい場合に適しているレンズですね。ただ、このiPhone7Plusにはノーマルで2倍ズーム機能があるので個人的には全く不要なレンズでした…!
セリア「自分撮りレンズ スーパーワイド」
この中で最も大きなレンズです。かなり存在感がありますね!ですが、大きい分いい写真を撮ってくれそうな感じがします。
広角レンズらしく、かなり広く写すことができますね。ダイソーの魚眼レンズに似ていますが、歪みはより少なく、ケラレもかなり小さく写真としてもいい感じに撮れていますね!このレンズはもともと自分撮り用なので、前面カメラに取り付けて自分+背景を大きく写すのが目的なのですが、後面カメラに取り付けて普通に風景を広角に撮影するのも良さそうです。あと、室内をより広く写すのにも適していると思います。
セリア「マクロレンズ」
一番平べったい形状のレンズです。見た目は一番かっこよくないですが、唯一のマクロレンズですから性能面は期待です。
当たり前ですが、マクロレンズで通常撮影すると完全にぼやけます。「全く使えないじゃん!」って思っちゃいますが、本当の使い方はこうではなく接写して撮影するので真面目に撮った写真を下に掲載します。
こうやって被写体(一眼用レンズのキャップ)にかなり接近して撮影します。ピントが合う場所が狭いので撮影が結構大変ですが、ピントが合うとかなり大きくマクロ撮影することができます。ただ、ピンと自体は中心部分にしか合わないので、なかなか思いどおりに撮影しようとするとかなり時間がかかります。
外の風景を撮ってみた
試しに外でも使ってみました。上の写真が通常のiPhoneのカメラの写真です。山の中にある普通の駐車場ですね。この場所でスマホレンズの違いを見てみます。
ダイソー「スマホレンズ(魚眼タイプ)」
風景は微妙な感じになりますね。このレンズは中心に撮影する対象があったほうがいい感じな写真が撮れそうです。風景向きではないですね〜。
キャンドゥ「2倍望遠レンズ」
強制的にズームした写真が撮れます。このような風景撮影のときは、何かを拡大して撮りたいときに使えそうですね。
セリア「自分撮りレンズ スーパーワイド」
広角で画角の広い写真になりました。この中ではこれが一番画質も良くてオススメできそうです。大きく撮影できるのはいいですね。
マクロレンズの比較
セリアのマクロレンズだけは他のスマホレンズと用途が違うため、別枠で考えてみましょう。シャープペンシルの先端を撮影して比較します。比較対象はiPhone7の通常カメラです。
iPhoneのカメラでの接写
これがピントがあう状態でもっとも接近した写真です。やはりスマホカメラの接写は難しいですね。
セリア「マクロレンズ」での接写
写真を比べたら全然違いますね!かなり迫力あるマクロ撮影ができます。ちょっと画像に粗さが見られますが、100円だと考えたら文句は言えませんね。これ、植物の花や葉っぱを撮影したらきれいな写真が撮れそうですよね。ということで撮影しようと思ったのですが、冬で花が全く咲いていなかったので家の長ネギを撮影!笑
これがネギの拡大画像です。なかなか凄いですよね。顕微鏡のような写真が簡単に撮れてしまいます。ただやっぱ真ん中にしかピントが合わないですね。
まとめ
この4種類の100均スマホレンズをレビューしてみましたが、どれも用途が少しずつ異なりそれぞれの特徴に合う撮影をすれば4種全て活用することができそうです。個人的には、セリアのスーパーワイドレンズが一番有効活用できそうな気がします。画質的にも1番良かったですし、ケラレ(レンズの映り込み)もほとんど無いので気になりません。なにより、画面いっぱいに風景が収まるのが爽快ですよね!
あと、セリアのマクロレンズも面白くてオススメです!花の拡大写真とか、普段のスマホカメラの撮影では撮れない写真も簡単に撮れそうですし。ということで、今回ご紹介したスマホレンズはどれも小さく荷物にならない大きさなので、普段からかばんに入れて活用してみてはいかがでしょうか。