ユカハリタイルを使い、6畳間を2部屋を無垢フローリングにしました!
でも、無垢フローリングを手に入れるのって本当は障害がすごく多いですよね。金額とか、伸縮性の問題、賃貸だから無理、とか…。色々問題があるのです!ですが、今回は手軽に無垢フローリングを手に入れる方法をご紹介します!
「賃貸でもできる、DIYで自ら設置する無垢フローリングの方法です!」
賃貸アパートの我が家でも5年前に導入した方法「ユカハリタイル」ですので、施工したその後(5年後)の感じも最後に紹介させていただきますね!ではどうぞ!
目次
無垢フローリングの良さ
無垢フローリングには、素晴らしい良さがたくさんあります。多分皆さんも無垢フローリングに相当好印象を持ちながらこのページも見に来ているのではないでしょうか。私も無垢材のフローリングに昔から憧れていて、どうしても無垢にしたい!という思いで無垢フローリングのDIYをした経験の持ち主です。
では、無垢フローリングって実際どんな良さがあるのか。ちょっと復習してみようと思います。
あたたかい
暖かくもあり、温かくもある。だから「あたたかい」にしました。無垢フローリングの一番の良さはここではないでしょうか。見た目の印象は合板のフローリングやクッションフロアとは比較にならないと思います。無垢材にするだけで、部屋に温かみがでますよね。
しかも、それだけではなく「暖かさ」もあるんです。
暖かさの感じる度合いは、それぞれの人の感覚や使用している樹種によっても違いがでます。ですが、前述の合板フローリングやクッションフロアとは明らかに違うと思います。
私は冬でもスリッパ無しで歩けるようになりました。よっぽど寒くなければ素足でも冷たくは感じません。それまではクッションフロアの床だったのですが、そのときは靴下とスリッパが必須でしたのでこの違いには結構びっくりです。
でも、金属の手すりを持つとすごく冷たくないですか?これって熱の伝わりやすさが素材によって違うから、同じ温度でも冷たく感じたり、感じなかったりするわけです。それと同じことが床の素材でも言えるんです!
無垢材は熱が伝わりにくいので冷たく感じにくく、合板フローリングやクッションフロアは熱が伝わりやすいので冷たく感じやすいのです。
木の香り
無垢のフローリングは木の香りが素晴らしいですよね。これが2つ目の良さです。もちろん樹種によって匂いの強さが違うと思いますが、ヒノキやスギはとっても良い香りがします。特に家に帰ってくるたびに木の香りを感じますから、いやし効果は抜群です!
4年以上が経過した我が家では徐々に匂いを感じなくなってきましたが、お客さんが来たときにはフローリングの木の香りに気づいていただけるので、実際の香りの持続時間は長いのではないかと思います。また、トイレにもユカハリタイルを施工していますが、トイレのような狭い空間は木の香りをずっと感じられます。トイレが木の香り…。すっごく落ち着きますよ〜。
風合いの変化を楽しめる
天然の木材をそのまま使っていますので、使っていくうちに風合いは変化していきます。これは合板やビニールでは表現できない部分ですよね。色もちょっとずつ変わっていきますし、モノを落としたときのちょっとした傷なんかも、変化として楽しむことができます。無垢材は木目もみんなバラバラですから、同じ床というのは一つとして存在しません。そこが3つ目のいいところですね!
無垢フローリングの欠点
いいところがたくさんあるので、悪いところなんて気にしない!という方のほうが多そうですが、無垢フローリングの欠点は意外とたくさんあります。これはしっかり把握しといたほうがいいところかも知れません。
膨張する
天然の木材ですから、無垢フローリングは呼吸をしています。湿気が多い夏は湿気を吸収し膨張するのです。張り方次第ですが、反りや隙間の原因になることも…。その特性を理解した上で施工する必要があります。
メンテナンスの手間
掃除やメンテナンスこそ無垢フローリングの醍醐味!と思える方は完璧です!でも、やっぱりほとんどの人はメンテナンスって聞くと面倒ですよね。他の床材に比べると、手間が掛かるのは事実です。定期的にオイルを塗る必要があり、それを怠ると無垢材の劣化につながる恐れもあります。
水に弱い
無垢材は基本的に水に弱いです。特にスギなどの柔らかい木材は特にです!最悪腐る可能性も十分にあるので気をつけるべきです。なるべく水に濡れないようにすることと、前述のメンテナンスで定期的にオイルを塗って水を弾くようにしておくといいですよ!
傷がかなり付く
「傷はつくもの」と捉えたほうが気が楽かもしれません。それくらい傷は付きます。傷は絶対イヤだ!という方には無垢フローリングは向いていませんので、無垢フローリングにして後悔しないためにもこの事実は知っておいて欲しいところです。
私としては、傷や擦れこそ無垢フローリングの醍醐味だと思っていますので、人によってはメリットでもあるかも知れませんね。
いかがでしょうか。無垢材には色々な良さや欠点があります。とはいえ、これらを総合しても良さのほうが上回っていると思いますよ!無垢フローリングに憧れているのであれば、ぜひとも実現して欲しいかな、と思います。
ユカハリタイルでDIY無垢フローリング!
私が使った無垢フローリングは、「ユカハリ・タイル すぎ」という商品です。これは”西粟倉・森の学校”さんで作られている無垢フローリングタイルのことです。なーんだ、タイルか。と思った方もいらっしゃるかも知れませんが、めっちゃ無垢材ですから侮るなかれ!
こんな感じで、50cm×50cmの真四角の形をした無垢フローリング材なのです。
これを敷き詰めていけば完成!だからとっても簡単に施工ができるんですよ〜。
ユカハリタイルは種類がある
まず、樹種による違いがあります。「スギ」「ヒノキ」の2種類が選べます。スギのほうがリーズナブル。ヒノキのほうが水に強い。ざっくりそんな違いです。スギのほうが赤みがあって好みな感じですが、ヒノキは白っぽいので洗練された印象が好きならヒノキが良いかも知れません。
樹種以外にも、塗装されているものや、木口面を表面に並べたおしゃれなモノまで、結構たくさんの種類があるようです。
ちなみに私はリーズナブルなスギにしました。
スギの特徴はその匂い!ダンボールを開封したときの木の香りがとってもいいんですよね〜。また、とっても柔らかい木材なので肌触りが良いんです。それととても温い。あとは傷とシミができやすい!良いところも悪いところも両方あるのが無垢材ですよね。
ユカハリタイルで無垢フローリングDIYをやってみた
私の家はクッションフロアーというフローリングに似せたビニールの床です。これがめちゃくちゃダサいのと、冷たいのとで最悪だったのです。
この床を全面ユカハリします。
まずは、何枚必要なのかを知る。
これはユカハリタイルのサイトで簡単に調べられます。自分の部屋の長さを測ったら調べてみましょう! 基本は50cm四方なのでタイルが何枚貼れるかは簡単に計算できると思います。
私の部屋はざっくり、6畳2部屋を繋げて10畳〜12畳くらいだったので、10ケース買いました。合計80枚です。セール中だったのですが約10万!なかなかいい値段ですね!
でも、無垢のフローリングが10万で手に入れられるなら、全然いいのではないでしょうか。
床を掃除!
床にユカハリタイルを置く前に、キレイに掃除しておきましょう!ゴミをきれいに除去することでガタつきをなくしつつ、衛生的にしておくことができます。
無垢フローリングを設置しよう!
設置する位置は最初に決めておきます。できれば、奥の端っこから1個ずつユカハリタイルを置いていきます。
無垢フローリングは伸縮性があるため、壁(巾木)にぴったりつけずに、少なくとも1cm以上は隙間を空けておく必要があります。特に、乾燥する冬にピッタリ設置すると梅雨から夏にかけて悲惨なことになります!(悲惨とは、膨張してフローリングがいたるところで盛り上がってしまうことです…)
こんな感じで「市松張り」にしていきます。普通のフローリングだと、定尺張り(一定方向に同じ長さの板を張る張り方)になりますが、ユカハリタイルは真四角の形状をしているので市松張りがとってもいい感じになります!
デコボコな部分が気になるときはカット!
真四角の部屋なら敷き詰めるだけで簡単ですが、デコボコな部屋だと割りと隙間だらけになります。家具を置いてしまえば隙間が見えなくなるので工夫しながら施工していきましょう!
ただ、我が家はデコボコがあまりにも多すぎたため、めっちゃカットしました。むしろ、カットする気で購入したので問題はなかったのですけどね!
この量をカットするには手ノコではちょっと大変すぎるので、丸ノコを使用します。実はこのためにマキタの丸鋸を購入しました。しっかりしたものなので、DIYするなら持っていても良い工具ですね。ただ、怪我には本当に注意する必要があるので、使用したことが無い方は使用方法などを理解している方の同伴のもと作業した方がいいでしょう。
もちろん、デコボコが気にならない場合は丸のこを使わずに敷き詰めるだけでも全然OKですよ!
蜜蝋ワックスで表面を処理
無垢フローリングの「ユカハリタイル」を敷き詰めながら、同時にワックスで表面を磨いていきます。フローリングを購入したとき同時購入した「未晒し蜜ロウワックス」を使用し、洗車用のスポンジで表面に薄く塗り拡げます。
塗りすぎるとベタつくのでかなり薄めに広げてで問題ないようで、全部敷き詰めても結構余ります。余っても今後のメンテナンスのときに再度ワックスがけすることができるので、問題ありません。スポンジで全体に広げたあとは、乾いた布で余分なワックスを拭き取り磨き上げます。
施工が完了したユカハリタイル
そして全体に無垢フローリングを敷き詰めた状態がこちらです!かなり印象が変わりますね。本当に全く違う部屋に引っ越したような違いがあってちょっとワクワクする感じがするのと、あとは木のいい香りが部屋中に充満していて最高です!
12畳くらいの部屋を全体的に無垢フローリング化したので、結構部屋の広い範囲で印象が変わりました。
ビフォーアフター
では、ユカハリタイル施工前と施工後でどうなったかも見てみましょう!以前はクッションフロアでフローリングに似せた床でしたが、ユカハリタイルを敷くことで無垢フローリングにDIYリフォームをしました。その違いがこちらです。
いかがでしょうか。相当違いませんか?施工している時点で部屋の雰囲気がどんどん変わっているのを感じていたのですが、2枚の写真を見比べるとその違いがめちゃくちゃハッキリしますよね。無垢フローリング恐るべし、といった感じでしょうか(笑)
まとめ
今回は賃貸の部屋を無垢フローリングにするためにユカハリタイルというタイル状の無垢材を使用し、DIYで無垢フローリングにしてみました。施工時間はのべ2日ほどかかりましたが、これは私の部屋が凸凹形状で、カットがめちゃくちゃ多かったからだと思います。実際にはタイルを敷き詰めるだけのお手軽無垢フローリングですから、正方形の部屋などの場合はもっと短時間で施工できるはずです。
実際に施工してから住んでみての感想ですが、「良すぎる」の一言です。無垢フローリングに憧れがあるひとはこれをやらない手はないです。ずっと住んでいると良かった点だけでなく悪い点も見えてきますが、ハッキリ言ってその悪い点は無垢フローリングで生活できている幸せ感によって悪さを感じません…!
無垢フローリングは持ち家で新築のときに、または全面リフォームのときにしかできない、と思っていたかも知れませんが、実際にはこのように賃貸で簡単に本格的な無垢フローリングを実現できてしまいます。気になった方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
余談|4年後のユカハリタイル
さて、この記事はユカハリタイルにしてから4年後に公開したものです。4年も住んでいると、良いところ、悪いところが見えてきます。私がこれまでに感じた点をいくつかご紹介して終わりにします!
ユカハリタイルにして良かった点
- 部屋が明るくなった
- スリッパを捨てた
- 確実にオシャレになった
- 香りが未だに残っている
良かったのはこんな感じです。ほとんど予想通りなのですが、唯一「部屋が明るくなった」というのは敷いてから気づいた点ですね。それ以外は無垢フローリングの良さである温かさや香り、オシャレですね。
ユカハリタイルの悪かった点
- 冬に縮んで隙間ができる
- 水染みができる
やはり夏と冬の膨張伸縮が結構あります。夏膨張することを仮定して余裕をもって敷くのですが、冬はさらに伸縮して小さくなるのでズレてしまうことも。あとは、水をこぼすと水じみはどうしてもできてしまいます。傷なら経年の味になるのですが、水染みはちょっと汚く見えてしまいますね。でも、そんなときはヤスリで表面を削ってきれいにすることができるので、手間はかかりますがメンテナンス次第で無垢フローリングの印象も変わってくるでしょう。
最後に、5年後のユカハリタイルはこんな感じです。
どうでしょうか。日焼けして色が変わってきましたが、味が出ていい感じになっています。真新しい無垢フローリングも良かったですが、経年で変化する無垢フローリングの良さもすごく良いですよ!